マーケティングの授業で習ったおかしなマーケティング

僕がマーケティングについて最初に学んだのは大学の授業ででした。

マーケティングの授業なので、ビジネスをやったこともないような先生から学問的に学んだのでした。

先生いわく、「日本車は衝撃に弱いように作られています。だから当てられるとすぐにへこみます。これがマーケティングです。」

先生どや顔。

つまり、外車は丈夫にできているけど、日本車のボディが弱くできている理由がマーケティングだというわけです。

どういうことかというと、ボディが弱いと、すぐにへこんだりします。

すると、へこんだボディを修理するニーズが生まれます。

修理すると修理工場が儲かります。

僕の若い心は「そんなアホな」と叫んでいました。

ユーザーの安全や命は置き去りで「利益」を追求するのがマーケティングと言われた気がした為です。

マーケティングの授業で習った変なマーケティング

ちなみに沖縄では車のボディがへこんだままで走っている車をたくさんみかけます。

ボディが少々へこもうが、そのまま乗るのが沖縄流のようですね。

沖縄県民は企業の変なマーケティング戦略に乗っからないんですね。

品質も値段も変えずに売上アップする方法

もうひとつマーケティングに関する有名な話がありました。

「味の●」という調味料の会社の売上アップの事例が一時ネットで美談として語り継がれていました。

あなたも聞いたことがあるかもしれませんね。

会議の場で、「品質も値段も変えずに売上をアップする方法」はないかが話し合われていたそうです。

そこであるアイディアが提案されました。

そのアイディアが売上アップを見事に実現したと美談になっていたのです。

その方法とはなんだったのでしょうか?

あなたも少し考えてみてください。

それは・・・

「味の●」調味料の容器のふたの穴を大きくするというアイディアでした。

マーケティングの授業味の素の事例

 

つまり、消費者がこれまで通りに使っているつもりでも、知らず知らずのうちに、いつも以上に調味料を大量に摂取するように仕向けられたのです。

容器の穴が大きいので、中の調味料がこれまで以上に大量に排出されるわけですね。

すると、消費のスピードが速くなり、リピート売上が増えるというものだったのです。

確かにこのアイディアひとつで会社の売上と利益はアップしたことでしょう。

でも、何か違和感を感じませんか?

そう、これら2つの事例はいずれも、僕には「顧客が置き去り」に聞こえたのです。

顧客の利益を減らして、会社の利益を増やす。

マーケティングはこんなゼロサムゲームではいけないと思います。

ゼロサムゲームとは、どちらかが損をしたら、もう一方が得をするという話。

むしろ、顧客が利益を得ることで会社も利益を得るという形にしなければならないと思います。

ウィンーウィンの関係ですね。

利益至上主義は不正の温床になり得る

先日、クライアントのビスケット屋さんから相談を受けました。

原料費の高騰を受けて、ビスケットを小さくするか、値段を上げるかとの話でした。

僕は味の●の事例を思い出しました。

ビスケットを知らぬ間に小さくすると、顧客が気づいたらダマされた気になると思います。

それで、逆に正直に理由を述べて値段を上げるべきだと進言しました。

日銀の金融政策の影響もあり、インフレプレッシャーがモノの値段に反映しだしました。

ガリガリ君も数年ぶりに値上げをしました。

社員一同が値上げの謝罪をしている動画が話題になりました。

顧客もバカではありません。

ちゃんとした理由があれば、顧客も理解し、逆に正直さを買ってくれます。

逆に下手な手を打つと、顧客を結果的にダマしてしまう結果になるかもしれません。

会社の利益だけを考えると三菱自動車のように燃費試験のデータを改ざんするという

バカらしい不正に手を染めてしまうことになりかねません。

三菱の車を購入した消費者は、燃費がいいからという理由が大きかったことでしょう。

それが、真っ赤な嘘だったとは、詐欺に近い話です。

おまけにエコカー減税の対象になっていたとすると、国民の血税がうそのデータによって正しく徴収されずにいたことになります。

日本の会社は品質の良さと正直さ、誠実さが売りでなければならないと思います。

それには顧客と向き合う努力をしなければと痛感しました。